あらまし
複雑化しつつある管路には、各種機能を備えた機材が各方面より要求されており、総合ジョイントメーカーとして永年の実績をもつクロダイトが、カミック40Lを開発しました。
特 徴
- 駒の接触率は40%です。
駒の爪部が、ダクタイル鋳鉄管の外周面に接触する比率40% 以上であり、ダクタイル鋳鉄管にはソフトにタッチされ、管内面のモルタルライニングに与える影響をより少なくします。
- 駒・押ボルト間は球面です。
駒・押ボルト間が球面のために、あらゆる外力(地震・地盤沈下・ウォーターハンマー等)に継手部が順応すると共に、継手の許容曲げ角内での曲げ配管をしても、カミック40の性能が発揮されます。
- 駒の回転作用で離脱阻止力を得ます。
押ボルトを規定締め付けトルク(100N・m)でセットすれば、巾広の駒の回転作用で、強力な離脱阻止力が得られます。
- 押ボルト・駒は耐食合金です。
押ボルトと駒には、ニッケル、銅を含有している耐食合金ダクタイル鋳鉄を使用し、さらに押しボルトには酸化被膜処理、駒には焼入れ処理をしています。
- 施工は簡単です。
押ボルトは、T頭ボルトの数の半数であり、規定締め付けトルク(100N・m)で締め付けるだけで施工は簡単です。
構造・作用
継手部にセットされたカミック40Lに押ボルト締め付けトルク(100N・m)以上の離脱力が働いた時には、駒・押ボルト間の球面で図-1のように駒が回転し、離脱力に相応した離脱阻止力が作用します。
継手の許容曲げ角内での曲げ配管をすると図-2の状態でカミック40Lはセットされます。そして離脱力が継手部に働いた時には、各々の駒が回転し、離脱力に相応した離脱阻止力が作用します。
性 能
カミック40Lの性能は、各種の試験を行い次のような結果を得ました。
呼び径 |
75 |
100 |
150 |
200 |
250 |
300 |
350 |
400 |
450 |
500 |
600 |
押ボルト数 |
2 |
2 |
3 |
3 |
4 |
4 |
5 |
6 |
6 |
7 |
7 |
限界水圧 |
6.0以上 |
6.0以上 |
6.0以上 |
5.3 |
4.4 |
3.9 |
3.4 |
3.1 |
2.9 |
2.7 |
2.3 |
許容水圧 |
3.0以上 |
3.0以上 |
3.0以上 |
2.7 |
2.2 |
2.0 |
1.7 |
1.6 |
1.5 |
1.4 |
1.2 |
限界及び許容水圧の単位は、MPa 。許容水圧は、安全率を2として算出。
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